低価格のSIMフリースマホとして人気を集めているASUSの「ZenFone Go ZB551KL」ですが、ソフトウェアの更新によってau回線を利用したMVNOの格安SIMでも通話機能が使えるようになります。
すでにmineoやUQ mobileなどが取り扱いを発表しており、au系SIMカードで使える格安スマホが増えることはユーザーにとってもメリット。今回は機種の詳細とおすすめポイントを含めて紹介していきましょう。
ZenFone Go、VoLTE対応のソフトウェア更新
2万円弱で購入できる人気のSIMフリースマホ「ASUS ZenFone Go ZB551KL」が、今後予定しているソフトウェアの更新によってau VoLTEに対応します。これによりau回線でも音声通話が可能になるので、mineoやUQ mobileもこのZenFone Goを提供予定です。
au系のMVNOでも利用可能に
今回のソフトウェア更新を実施すると、au VoLTEでの音声通話が可能になります。これによって、KDDIの提供しているモバイルデータ回線でも通信・通話ともに利用がOKになり、ZenFone Goはarrows M03のような「マルチキャリア対応スマホ」になります。
2016年現在、国内で発売されている機種はSIMロックフリーのスマートフォンであってもau回線で通話が使えないことケースが多いのが難点でした。これはKDDI(au)の3G回線が「CDMA2000」という世界的にも採用が少ない通信方式を利用していたためで、3GがCDMA2000に非対応のスマートフォンが多かったのが理由です。
そのためauもLTEの通信網を急速に拡大し、さらに音声通話もLTE回線を利用した「au VoLTE」の普及を進めてきました。これならVoLTEに対応した機種で、3G回線がCDMA2000に非対応でも音声通話機能を使えるようになります。
しかし現状は厳しいもので、富士通が発売した「arrows M03」のような機種以外は、なかなかSIMフリースマホではauのVoLTEが出てきませんでした。そのためmineoでは「LUCE」、UQ mobileでは「KC-01」のようなほぼ専用端末が発売されていた状態で、au回線を利用していたMVNOは端末のラインナップにかなり苦戦している状況です。
(VoLTEに対応することで、マルチキャリア端末となったarrows M03。)
そこで朗報なのが今回のZenFone Goのソフトウェア更新。すでに人気の格安スマホがau系の格安SIMでも使えるようになるということで、mineoとUQ mobileは早速発売を決定した、という流れになっています。
ZenFone Goをau回線で使うには
ソフトウェア更新後のZenFone Goをau回線で利用するには幾つか注意点があるので、そちらも詳しく解説していきましょう。
VoLTE対応SIMのmicro SIM
ZenFone Go+au系格安SIMでVoLTEを利用する場合は、VoLTE対応のマルチSIM(をmicro SIMサイズに切り抜いて)を利用する必要があります。mineoとUQ mobileでは両方VoLTE用のSIMカードを提供しているので、そちらのmicro SIMサイズを選んでください。
通常のLTE用SIMだと利用不可となるので注意しておきましょう。
SIMスロットは1を利用
ZenFone Goはmicro SIM×2のデュアルSIM仕様で両スロットがLTE/3G/2Gに対応していますが、ソフト更新後にau VoLTEを利用する場合には「スロット1」でマイクロSIMで利用する必要がありとの報道。
両方microサイズなので、とりあえずVoLTE対応のmicro SIMを選んでおけば間違いありません。
ZenFone Goのスペックとおすすめポイントは?
- 約2万円の格安スマホ
- 5.5インチの大画面で動画視聴も◯
- 人気ぶりがおすすめ度を証明
まずはスペックを確認。Android 5.1.1を搭載した格安スマホ。プロセッサーにはSnapdragon 400のクアッドコアCPU、メモリ2GBを搭載し、性能としてはエントリー仕様になっています。
機種名 | ZenFone Go (ZB551KL) |
---|---|
メーカー | ASUS |
OS | Android 5.1.1 |
ディスプレイ | 5.5インチ |
画面解像度 | 1280×720 HD |
CPU | Qualcomm Snapdragon 400 1.4GHz |
RAM(内部メモリ) | 2GB |
ROM(内部ストレージ) | 16GB |
外部ストレージ | microSDカードスロット (SD/SDHC/SDXC) |
カメラ | 背面:800万画素 フロント:500万画素 |
バッテリー | 3010 mAh |
周波数帯・対応バンド | GSM: 850/900/1,800/1,900MHz W-CDMA: 2,100(1), 1,900(2), 850(5), 800(6), 900(8), 800(19) MHz TD-LTE: 2,600(38) MHz FDD-LTE: 2,100(1), 1,800(3), 850(5), 800(6), 2,600(7), 900(8), 1,700(9), 800(18), 800(19), 700(28) MHz |
SIMカードスロット | micro SIMスロット×2 |
WiFi | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.0 |
本体サイズ | 高さ約151mm×幅約76.9mm×奥行き約10.7mm |
重量 | 約 160g |
その他 | ソフト更新後にau VoLTEに対応 |
5.5インチの大画面ディスプレイが特徴で、HD解像度も動画を見るには十分。バッテリーも3010mAhとこの価格帯で購入出来るスマートフォンとしては大容量になっているので、1日しっかり使える電池持ちもおすすめポイントと言えるでしょう。
これらの性能を搭載して価格は約2万円と格安で購入可能です。機種比較サイトでもSIMフリー部門上位、MVNOでも多くのサービスが格安SIMでのセット販売を行っていることから、その人気が伺える格安スマホになっています。
ZenFone Goの購入出来るMVNO・格安SIMは?
もちろん本体のみでもAmazonなどで購入できますが格安SIMとのセット購入もできるので確認しておきましょう。
mineo
mineo(マイネオ)はau系、ドコモ系両方の回線を提供する人気SIMカード。au系SIMはデータ通信専用SIMのSMS基本追加料金が無料になっておりお得です。
Aプラン | データ専用 | SMS付き | 音声SIM | 高速通信容量 |
---|---|---|---|---|
500MB | 700円 | 700円 | 1310円 | 500MB |
1GB | 800円 | 800円 | 1410円 | 1GB |
3GB | 900円 | 900円 | 1510円 | 3GB |
5GB | 1580円 | 1580円 | 2190円 | 5GB |
10GB | 2520円 | 2520円 | 3130円 | 10GB |
容量シェアのオプションが多いので家族や友人同士での利用もお得。詳しい内容は下記の記事からチェックしておきましょう。
UQ mobile
au系の回線を提供し、通信速度の評判が高いのがUQ mobile。月額料金も特殊なプランを用意しており、無料通話分や割引がセットになった「ぴったりプラン」が使えます。
ちなみにASUS ZenFone Goをセット購入した場合の月額料金は以下の通りです。
端末セットで購入するならかなりお得なので検討しておきましょう。
ZenFone Goのau VoLTE対応まとめ
もともとau回線のMVNOで使えるSIMフリースマホが少ないので、VoLTE対応によって利用可能機種が増えるのはユーザーにとっても嬉しい限りです。
またVoLTEに対応しているスマホとして「arrows M03」が2016年夏モデルで発売されているので、防水などタフネススマホが欲しい方はこちらも確認しておきましょう。