SIMフリースマホとして日本でも発売が開始しているMotorola(Lenovo)「Moto G5 Plus」ですが、プロセッサー(SoC)にはクアルコム(Qualcomm)の「Snapdragon 625(MSM8953)」、通称スナドラ625を採用しています。
2017年現在はアッパーミッドレンジとも言えるスペックのスマートフォンに搭載されるようなチップセットですが、どういったものなのか調べてみました。
Moto G5 Plusに搭載の「Snapdragon 625 (MSM8953)」
SIMフリースマホ新モデルMoto G5 Plusに搭載されているSoCは、「Snapdragon 625 / MSM8953」です。クアルコムのSoCですが、公式サイトの仕様を見ると以下のようになっています。
(Snapdrgaon 625の基本仕様(Qualcomm参照))
- 14nm LPP
- X9 LTE modem
- LTE Category 13(Up), category 7(down)
- 最大300Mbps(download), 最大150Mbps(Upload)
- CPUクロックスピード:最大2.0GHz
- オクタコアCPU(8×ARM Cortex-A53) 64-bit
- GPU:Adreno 506
- ディスプレイサポート:1080p Full HD, 1920×1200, WUXGA
- メモリースピード:933MHz
- メモリータイプ:LPDDR3 …など
ARM Cortex-A53のオクタコアCPUによる電池持ち
14nmプロセスのSnapdragon 625は「省電力」であることが特徴。実際にスマートフォンメーカーもスナドラ625を搭載する際にはここを大きくアピールしており、クロックスピードも最大2.0GHzと比較的高速なこともあって、アッパーミッドレンジのスマートフォンとして搭載している場合も多いです。
Adreno 506 GPU
GPUはQualcommの「Adreno 506」。Android向けのモバイルプロセッサーに搭載されているGPUでいうとARM Mali、NvidiaのTegra、Imagination TechnologiesのPowerVRなどがありますが、Adrenoシリーズはクアルコムのブランド。
性能面で参考になりそうなページのリンクを貼っておきます。
Snapdragon 625を採用しているスマートフォン
- Moto G5 Plus
- ASUS ZenFone 3 ZE520KL
- Blackberry KeyOne
- HUAWEI Nova
- Moto Z Play
- Xiaomi Redmi Note 4X…など。
Moto G5 Plus以外の機種を見ると、日本国内で発売されているスマートフォンではASUS ZenFone 3やHUAWEI nova、同ブランドではMoto Z Playが採用しています。どれもミッドレンジのちょい上の立ち位置なスマートフォンといえるかもしれません。
Snapdragon 625のベンチマークスコア
notebookcheck.netのスコア比較が参考になるかもしれません。以前ZenFone 3 ZE520KLでAnTuTu benchmark(v6.2.1)を試した際は6万2386でした。
またすでにMoto G5 PlusのAnTuTu Benchmarkスコア、Geekbench 4スコア、3DMarkスコアなども出てきています。
同じスナドラ625を搭載したモデルでみると、だいたい同じような結果になっているようです。
Moto G5 Plusのレビュー動画
スナドラ625なのでカジュアルユーザーには十分なスピードといったレビューが多いですし、省電力性能という点も評価が高いレビューがほとんどです。この辺りはSnapdragon 625のメリットが活きているのかなという印象。ちなみにモデルによってはNFCなしの機種もあるようですが、日本Motorolaサイトの公式スペック表ではNFC対応となっています。
snapdragon 625自体はQC3.0をサポートしていますが、Moto G5 PlusはTurboPower™ 充電を採用しています。日本公式サイトでは「15分の充電で最大6時間のバッテリー駆動時間」としていますが、レビューをみる限りでは充電時間もバッテリー容量がそこまで多くないこともあってか(そこそこ:フル充電まで2時間というコメントがいくつかあり)のようです(インド公式サイトでも15分で最大6時間分となっているので、環境によっては違いが出そうですが、付属チャージャーで十分早く充電できそうな印象を受けます)。
Snapdragon 625搭載モデルでは日本国内をみるとHUAWEI novaが少し安めに設定されていますが、ストックAndroidに近いUIや適度にカスタマイズされた操作性など、最近のMotorolaスマートフォンが好きな方は購入の選択肢に入れておくと良さそうですね。
(MVNOでのSIMセット申込)
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