LINEモバイルはドコモ回線を利用したMVNO (Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者) ですが、 回線支援のMVNE (Mobile Virtual Network Enabler) はNTTコミュニケーションズが担当しています。NTTコミュニケーションズはドコモ回線を利用したOCN モバイル ONEを自社で提供していますが、回線支援でMVNEとしての事業もあるので少しだけチェック。
LINEモバイルのMVNEはNTTコミュニケーションズ
LINEモバイルのMVNEはNTTコミュニケーションズが担当しています。これはサービス発表会の時点ですでに明らかにしていることであり、LINEモバイルとドコモの間にNTTコミュニケーションズが入って回線支援をしているのは明らかです。
ドコモ(回線元) => NTTコミュニケーションズ(中継ぎ支援) => LINEモバイル
NTTコミュニケーションズといえばMVNO支援としてのMVNE事業があり、BLOGLAMで詳細がまとめてありますが、採用しているMVNOも多いです。 NTTコミュニケーションズはOCN系サービスの提供元でもあるので、「OCN系」とも呼べるかもしれません。
MVNOとMVNE間での契約が事業者ごとに異なる可能性は大きくあるので全てを参考することはおすすめできませんが「評判の良い〇〇系がMVNEとして回線支援している」と考えることもできるので、通信速度の評判や回戦品質の1つの参考にはなります。
例えば楽天モバイルやFREETELなどは自社(系)でこの辺りも用意していると言われていますが、NTTコミュニケーションズ系をMVNEとして利用しているMVNOサービスもwhois検索などをかけてみると多いだけに、この辺りは信頼できるサービスとみることも可能です。
ただし先述にもありますが「MVNOやMVNEの契約内容は業者間で異なる可能性が高い」ということです。なのでMVNEを評判の判断材料として使うことはできますが、必ずしもそれだけが通信品質に直結するわけではないというのは頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。
具体的に何をしているの?
MVNO-MVNE間で詳細な内容を公表しているわけではないので一概にLINEモバイルがどの部分、NTTコミュニケーシンズがどの部分を担当しているというのは言いにくいこともありますが、公表されている一例としては「MVNEの保有設備でカウントフリー対象サービスを識別」といったことが挙げられます。
カウントフリーの詳細は省略しますが、こういったネットワーク設備などの面でMVNO(LINEモバイル)にMVNE(NTTコミュニケーションズ)が関わってくるわけです。このような技術面はプラン設計にも関わってくるかと思うので、MVNEが全てではありませんが、格安SIMを選ぶ上でチェックしておきたい部分ではあります。
LINEモバイルは実際、MVNOとしてどうなの?
すでにMVNE-MVNO間での協業内容は異なる可能性が高いと書いたのですが、当然ながら「格安SIMの実際の通信速度評判」や「それに対する月額料金の安さや使いやすさ」が重要です。では大手サイトが計測テストをしている結果を見ると、サービス開始直後からLINEモバイルは良い結果を残しているのがわかります。
- 格安SIMドコモ回線実行速度 2016年10月 – itmedia
- 格安SIMの実行速度ランキング 2016年秋 – Nikkei Trendy
- 格安SIMドコモ回線実行速度比較 2016年12月 -itmedia
その他サイトでも概ね良い通信速度計測結果となっていることから、2017年前半も速度評判には期待できるサービスがLINEモバイルと言えます。
公式サイト:LINEモバイル
LINEモバイルのプランは?
LINEモバイルのプランは2017年1月時点で3種類のメインプランがあります。各プランの特徴は以下の通りです。
- 「LINEフリープラン」=> LINE主要機能がカウントフリー
- 「コミュニケーションフリープラン」=> LINE, Twitter, Facebook, Instagramの主要機能がカウントフリー
- 「MUSIC+プラン」 => LINE, Twitter, Facebook, Instagram + LINE MUSICの主要機能がカウントフリー
LINEフリープラン
LINEフリープラン | データ | データ+SMS | データ+SMS+音声 |
---|---|---|---|
月額料金 | 500円 | 620円 | 1200円 |
月間高速通信 | 1GB | 1GB | 1GB |
最大通信速度 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
備考 | LINEの対象機能が通信無料化 |
まずは1つ目の「LINEフリープラン」ですが、月額500円とワンコインで使える激安の月額料金と、「LINEの対象機能が通信カウントフリー」となるのが特徴です。LINEのトークや無料通話がほとんどという方にはおすすめ。
コミュニケーションフリープラン
コミュニケーションフリープラン | データ+SMS | データ+SMS+音声 | 最大通信速度 |
---|---|---|---|
3GB | 1110円/月 | 1690円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
5GB | 1640円/月 | 2220円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
7GB | 2300円/月 | 2880円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
10GB | 2640円/月 | 3200円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
LINE, Facebook, Twitter, Instagramの対象機能が通信無料化 |
先ほどのプランはLINEのみがカウントフリー対象ですが、「コミュニケーションフリープラン」はLINEに加えて人気SNSのTwitter、Facebook、Instagram対象機能が通信無料化されます。これらのSNSをよく利用する方にはおすすめ。
MUSIC+プラン
MUSIC+プラン | データ+SMS | データ+SMS+音声 | 最大通信速度 |
---|---|---|---|
3GB | 1810円/月 | 2390円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
5GB | 2140円/月 | 2720円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
7GB | 2700円/月 | 3280円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
10GB | 2940円/月 | 3520円/月 | 下り最大375Mbps 上り最大50Mbps |
LINE, Facebook, Twitter, Instagram, LINE MUSICの対象機能が通信無料化 |
コミュニケーションフリープランでカウントフリー対象となるLINE, Facebook, Twitter, Instagramに加えて、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSICの対象機能も通信無料」となるのが「MUSIC+プラン」。
LINEモバイルはMVNO・格安SIMとしてお得なの?
現状は
- 通信速度の評判が良い
- SNS系のカウントフリー機能
の2本柱で、速度的には現状格安SIMそのものとしても使いやすいですし、カウントフリー対象のSNSアプリをよく使う方ならよりお得に使うことが可能です。MVNEがNTTコミュニケーションズということは別にしても、2017年前半もLINEモバイルはおすすめな格安SIMの1つと言えそうですね。
公式サイト: