FREETELブランドから、ハイスペックなSIMフリースマホ「FREETEL SAMURAI KIWMAI 極 2」が発表。5.7インチのWQHDディスプレイに、10コアCPUの「Helio X20」を採用した注目機種。本体価格は4万9800円、発売日は2016年12月を予定しています。
フリーテルの「極」シリーズといえば、ブランド内でも高性能路線の格安スマホ。詳細を記事でまとめてみました。
FREETEL SAMURAI KIWAMI 2のスペック
FREETEL SAMURAI 極 2のスペックは以下の通り。 SIMフリー仕様のスマートフォンで、OSはAndroid 6.0 Marshmallowを搭載しますが、後日なるべく早い段階でAndroid 7.0 Nougatにアップデート予定とのこと。
端末 | FREETEL SAMURAI KIWAMI 2 |
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開発 | プラスワン・マーケティング |
OS | Android 6.0 Marshmallow |
本体サイズ | 157.2mm × W77.5mm × 7.2mm 168g |
ディスプレイ | 5.7インチ WQHD(1440×2560) Super AMOLED Gorilla Glass 3 |
CPU | MediaTek Helio X20(MT6797) 10コア ・Cortex-A72×2(2.3GHz) ・Cortex-A53×4(2GHz) ・Cortex-A73×4(1.4GHz) |
GPU | ARM Mali-T880MP4 |
メモリ | 4GB RAM |
ストレージ | 64GB ROM |
microSDスロット | 非対応 |
カメラ | 背面:1,600万画素 / フロント:800万画素 |
バッテリー | 3,400mAh 取り外し不可 |
USB | Type-C (USB2.0) |
SIM | デュアルSIM(nano / nano ) DSDS対応 |
対応バンド | 2G(GSM):Band 2/3/5/8 3G(WCDMA):Band 1/5/6/8/19 4G(FDD):Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/28B 4G(CA):Band 3/19, band 1/19 |
Wi-Fi | 802.11 a/ac/b/g/n |
bluetooth | 4.1 HS対応 |
テザリング | Wi-Fi / Bluetooth / USB |
センサー | GPS(A-GPS対応)/GLONASS/Beidou/加速度/近接/光/重力/気圧/ジャイロ/磁気/e-compass/指紋 |
同梱物 | 製品本体/ACアダプター/USBケーブル/SIMピン/保証書/スタートアップガイド/取扱説明書 |
カラー | メタルシルバー |
発表時の価格 | 4万9800円 |
発売日 | 2016年12月 |
5.7インチの大画面ディスプレイはWQHD(2560*1440)の高解像度で、新たに有機ELのSuper AMOLEDを採用。ディスプレイは強化ガラスであるGorila Glass 3に保護されています。
MediaTek「Helio X20」の実力は?
内部スペックでの注目ポイントはプロセッサの部分。SAMURAI KIWAMI 2はMediaTek製のMT6797「Helio X20」を採用しており、こちらがなんと10コアCPUを搭載したSoCになっています。
- MediaTek helio X20( Deca Core) 公式サイト参照スペック
- 2*Cortex-A72 2.1GHz~2.3GHz
- 4*Cortex-A53 1.85GHz
- 4*Cortex-A53 1.4GHz
- GPU:ARM Mali-T880MP4
見ての通り、性能順にクロックスピードの高いCortex-A72が高負荷処理用、次のCortex-A53の1.85GHz CPUが中負荷処理用、そして1.4GHzのCortex-A53が低負荷の処置を効率よく担当するようになっています。このように以前の構造よりも細かくパフォーマンスの調整が可能になっているので、処理性能の向上とともに電力効率もアップしたプロセッサーです。
プロセッサの性能でいうと、MediaTekにはさらに上位モデルの「Helio X25」というモデルもあります。X20は高性能SoCですが、最上位モデルではありません。ただしスペックではフラグシップ機に搭載されてもおかしくない性能となっています。
ベンチマークテストではさすがにQualcomm Snapdragon 820などと比較して少し下のスコアが出ているようですが、Snapdragon 6xxシリーズよりは性能は上の印象です。ベンチマークのスコアを見るだけではわからない部分も多いですが、少なくとも格安スマホに搭載されるSoCとしてはハイスペックな仕様であることは間違いありません。
FREETEL SAMURAI KIWAMI 2に関してはメモリも4GB RAMを搭載しているので、この辺りも表面上のスペックを見る限りは期待しても良いような気がします。
ドコモ回線への最適化とDSDS対応
対応バンドはドコモ回線に最適化されており、W-CDMAはband 1他、FOMAプラスエリアのband 6/19に対応しています。LTEバンドも見るにしっかり対応しているので、ドコモ回線で使えるSIMフリースマホとしての通信対応は問題なさそうです。FREETEL SIMも提供しているので、当然といえば当然ですが。
- 2G(GSM):Band 2/3/5/8
- 3G(WCDMA):Band 1/5/6/8/19
- 4G(FDD):Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/28B
- 4G(CA):Band 3/19 . band 1/19
注目したいのがDSDS(デュアルSIMデュアル待受)に対応している部分。国内メーカー(FREETELを国内ブランドと呼ぶには賛否両論ありそうですが)のSIMフリースマホとしては恐らく初DSDS対応したスマートフォンなのではないかと思われます。SIM2枚利用の格安SIM上級者の方は使いやすいかもしれません。SIMスロットはnano SIM*2のデュアル。
microSDカードスロット非搭載
理由は謎ですが、外部メディア(microSDカードスロット)は非対応となっています。内部ストレージが64GB ROMなので通常のユーザーなら足りそうなものですが、アプリをよくダウンロードする、動画をよく撮るといった利用者は定期的にクラウドやPCにバックアップを取っておかないと厳しくなる可能性も。
価格を考慮するとなんとなく納得できる気もしますが、どうせなら128GB ROMのmicroSDスロットなし、もしくはROM 32GBでmicroSD対応という仕様でも良かったと思うのですが、皆さんはどうでしょうか。
FREETEL SAMURAI KIWAMI 2の価格と発売日
SAMURAI KIWAMI 2の価格は4万9800円。発売日は12月と少し先です。ディスプレイ解像度やプロセッサー性能を見ると、国内で発売されているSIMフリースマホではそこそこ安い価格に仕上がっているように思います。
ただし「楽天モバイル」などはHUAWEI P9の大幅割引キャンペーンなどを開催していたこともありますし、タイプは違えどハイエンドモデルのSIMフリースマホもMVNOのSIMセットで価格が下がっていること考えると、格安SIMを乗り換えたりするなら別の選択肢の方がお得になる可能性も十分にあり得るといったところでしょうか。
公式サイト:楽天モバイル
また10月13日には「ZTE」が新モデルを発表する可能性が高いです。SIMフリー仕様かは不明ですが、発売濃厚とされているのが「ZTE AXON 7 mini」。こちらもHi-Fi対応など特徴を備えたミドルハイスペックの端末なので、今年は1通り発表を待ってみても良いかもしれませんね。