ASUSジャパンは、SIMフリー対応の大画面10.1インチタブレット「ZenPad 10(Z300CNL)」と、持ち運びに便利な8インチの通話可能なファブレット「ZenPad 8(Z380KNL)」を発表しました。
Wi-Fiモデルも何機種が発表されていますが、今回はSIMフリー版であるZ300CNLとZ380KNLのスペックやおすすめポイントを比較していきます。
ASUS ZenPad 10 vs ZenPad 8のスペック比較
ASUSのSIMフリータブレット新モデル2機種のスペック比較。Z300CNLが10.1インチ、Z380KNLが8インチとなっています。基本性能の構成はにていますが、若干異なる部分もあるので詳しくみてみましょう。
モデル | ASUS ZenPad 7 (Z370KL) | ASUS ZenPad 8 (Z380KNL) | ASUS ZenPad 10 (Z300CNL) |
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OS | Android 5.1 | Android 6.0 | Android 6.0 |
ディスプレイ | 7インチ 1280×800(WXGA) | 8インチ 1280×800(WXGA) | 10インチ 1280×800(WXGA) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 210 | Qualcomm Snapdragon 410 | Intel Atom Z3560 |
GPU | Adreno 304 | Adreno 306 | PowerVR G6430 |
RAM | 2GB | 2GB | 2GB |
ROM | 16GB | 16GB ASUS WebStorageサービス:5GB(永久無料版) Googleドライブ:100GB (2年間無料版) | 16GB ASUS WebStorageサービス:5GB(永久無料版) Googleドライブ:100GB (2年間無料版) |
カメラ | フロントカメラ200万画素 背面カメラ800万画素 | フロントカメラ200万画素 背面カメラ800万画素 | フロントカメラ200万画素 背面カメラ500万画素 |
対応バンド | 2G : EDGE/GSM : 850/900/1800/1900 3G :W-CDMA 800(6)/900(8)/2100(1) 4G: LTE: 800(19)/850(26)/900(8)/1800(3)/1700(9)/2100(1)/2600(41) | 2G : EDGE/GSM : 850/900/1800/1900 3G :W-CDMA 800(6)/900(8)/1700(9)/2100(1) 4G: LTE: 800(18)/800(19)/850(26)/900(8)/1800(3)/1700(9)/2100(1)/2600(41) | 2G : EDGE/GSM : 850/900/1800/1900 3G :W-CDMA 800(6)/900(8)/1700(9)/2100(1) TD-LTE : 2600MHz(41) 4G: LTE: 800(18)/800(19)/850(26)/900(8)/1800(3)/1700(9)/2100(1) |
Wi-Fi | IEEE 802.11 n/g/b | IEEE 802.11 n/g/b | IEEE 802.11 n/g/b |
Bluetooth | v4.0 | V4.1 | V4.1 |
インターフェース | SBポート:microUSB×1、USB(pogoピン)×1 SIMカードスロット:microSIMスロット×1 カードリーダー:microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード オーディオ:イクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | USBポート: microUSB×1、USB(pogoピン)×1 SIMカードスロット:microSIMスロット×1 カードリーダー:microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | USBポート: microUSB×1 SIMカードスロット: microSIMスロット×1 カードリーダー: microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード オーディオ: マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
センサー | GPS(GLONASSサポート)、加速度センサ、光センサ、電子コンパス、磁気センサ、近接センサ | GPS(GLONASSサポート)、加速度センサ、光センサ、 電子コンパス、磁気センサ、近接センサ | GPS(GLONASSサポート)、加速度センサ、光センサ、電子コンパス、磁気センサ |
本体カラー | ホワイト、シルバー | ブラック、ホワイト、ローズゴールド | ブラック、ホワイト、ローズゴールド |
本体サイズ | 110.9 ×189 ×8.7 mm | 123 ×209 ×8.5mm | 251.6 ×172 ×7.9 ~ 8.9 mm |
重量 | 268g | 354g | 490g |
その他 | SIMフリーモデル | SIMフリーモデル | SIMフリーモデル |
Z300CNLとZ380KNLで違う部分
- ディスプレイサイズ
- 搭載プロセッサー
- 通話対応
- 価格
まずディスプレイですが、上記のスペック表で紹介した通り10.1型と8型でサイズが異なります。それに伴いサイズの大きいZenPad 10のほうが当然ながら重量も重くなっています。
プロセッサーにも違いが。ZenPad 10はIntel製のAtom Z3560を搭載しています。Z3560といえばクアッドコアの1.83GHzとなっており、格安スマホではASUS ZenFone 2の2GBモデルに搭載されていたCPUです。一つの参考にはなるかもしれません。GPUはPowerVR G6430。
対して8インチのZenPad 8はQualcomm製のSnapdragon 410(クアッドコア・1.2GHz)で、こちらもエントリー、ミドルスペックなプロセッサーとなっています。GPUはAdreno 306。
また10.1インチ版にはない特徴として、ZenPad 8は通話機能にも対応したSIMフリータブレット、というより電話もできるので「ファブレット」になっています。最近ではスマホが大型化しており、タブレットも7~8インチ台の機種は通話機能に対応するようになってきました。…HUAWEI MediaPadシリーズなどは競合になるかもしれませんね。
本体価格は10.1インチモデルが3万3800円、8インチモデルが2万9800円となっています。両方ともSIMフリー版だとこの価格ですが、Wi-Fiモデルだと6000円~1万円ほど安くなります。外出先でもモバイルデータ通信が使えるメリットに追加料金が払えるか?というのがポイントになってきそうですね。
両機種共通のおすすめポイント
機種共通の特徴は以下のようになっています。全体的にみると、通話機能とサイズ以外はほぼ同じ仕様といってよいのではないでしょうか。
デザイン
ZenPadシリーズということで、外観のデザインはほぼ同じです。本体カラーも「ブラック・ホワイト・ローズゴールド」で統一されているので、よりASUSらしいタブレットといえるのではないでしょうか。…しいて言えば10.1インチモデルは横置きで、ZenPad 8は通話機能がついているのでカメラやスピーカーの位置が若干異なります。
DTS Headphone:X対応
両機種がタブレット初となる「DTS Headphone:X™」に対応しており、イヤホン・ヘッドフォン利用時には7.1chのバーチャルサラウンドで立体的な音が楽しめるとしています。10インチ版ではタブレットスピーカーから直接聴く場合でも5.1chのバーチャルサラウンド効果が楽しめるのがポイント。
「映画鑑賞など臨場感のある音を楽しみたいコンテンツを手軽持ち運べるタブレット」というのが今回のキーワードのようです。
ディスプレイ
解像度は両機種1280×800(WXGA)なのですが、ASUSは画像のコントラスト表現などが優れているので、このディスプレイをおすすめポイントとしています。
たしかに同じ解像度のスマートフォンだとASUSの方がコントラスト表現がよかったりするので、ぜひ実機で試しておきましょう。
HUAWEI MediaPad T2 7.0 Proを購入すべき?
ファーウェイは、最近MediaPad T2 7.0 Proという機種を発表したのですが、こちらは7インチの高解像度(1920×1200ドット)ディスプレイ、プロセッサーにMSM8939(Snapdragon 615 オクタコアCPU)、サイド部分には指紋認証機能のおまけつきで、なおかつ音声通話にも対応しています。
それでいて価格が約2万4980円と激安になっているのでお得。外出先で使うならZenPad 8よりこちらをおすすめしたいところです。タブレットに大きな作業は期待していないですし、手軽に使えて3キャリアのLTE回線に対応している、という部分でもMediaPad T2 7.0 Proを筆者はおすすめします。運用する格安SIMはこちらから確認しておきましょう。
ASUS ZenPad 8と10、SIMフリータブレットで登場まとめ
このスペック・価格ならWi-Fiモデルのみで自宅で映画などを楽しむようで良かったのではないかなとは思うのですが、SIMフリーというタブレットの選択肢が増えるのは良いことです。特にZenPad 8は通話が可能になっているので、ファブレットが欲しい方はチェックしておきましょう。